施設長会議報告(要旨)


21・老福連 施設長会議 報告
 
1.開催日時 2005年2月28日(月)10:00〜16:00

2.場所   東京・上野 水月ホテル鴎外荘

3.参加人数  47名 (参加会員施設数38 賛助会員1 その他3)

4.記念講演  「公的責任としての障害者福祉の構築を」
         障害者の生活と権利を守る全国連絡協議会 
事務局長 白沢 仁 氏

 (主な内容)・支援費制度の実施と「失敗宣言」・「改革のグランドデザイン案」提案と当面のスケジュール・「グランドデザイン案」の概要(障害者自立支援給付法案のポイント・サービス給付体系の見直し・サービス利用の費用負担の見直し・)・当面する運動課題

5.報告   2/18 全国高齢者保健福祉・介護保険関係主管課長会議を傍聴して 
         神奈川・緑陽苑 事務長 中尾元信 氏

6.討論=法案の内容・緊急声明の内容等についての主な意見・質問等  (順不同)
新予防給付と軽介護者問題
ケアハウスの深刻な悩み
在宅介護支援センターと地域包括支援センター、
利用者負担に関するマスコミの責任
サービス利用抑制のもたらす弊害
費用負担
低所得者の範囲と対策
新第4段階の負担・低所得層ではない普通の人達の負担増の問題
老人福祉施設での食事の持つ意味と食費の費用負担
施設における委託給食の問題
ショートステイからのホテルコスト徴収に疑問
利用者負担に関するマスコミの責任
従来型からユニット化した施設には低所得者へのホテルコスト補填がない問題、
新第3段階の収入の幅の広さ
制度論、職員の身分保障、医療との関係他
制度の決まり方の問題
養護の定員割れとケア付アパートの利用増加
養護老人ホームの将来像
介護職員の身分保障・社会的地位の向上を、
契約にかかわる行政の果たすべき役割
総合的な生活保障としての老人福祉を全面に
療養型・老健と特養の医療給付の違いの問題 他
 
7.討論のまとめ(要旨)
 ・限りない費用負担の増と給付抑制を中心に)

今回の緊急声明の位置ですが、基本的なスタンスは去年2月に全面見直しを控えての政策提言に、すべての項目について触れさせていただいています。ただその後出てきている、全額徴収、介護支援センターの改廃、地域包括支援センター、新予防給付、そういった意味では昨年8月の緊急提言の中で触れられる範囲では触れました。それらをベースにしながらこれからも歩んでいきたいと思っています。
その上で、今回は国会に上程されました介護保険改訂法案、その中での焦眉の課題である、そして老人福祉にかかわる当事者としてここでいわなければならないこと、今回でている負担増と給付の制限この2つを軸にしながらその中身について集約してアピールしていきたいと思っています。とりわけホテルコストのこと、食費全額徴収のことという点を一つの軸にし、そのもう一方で新予防給付なるものをいったん白紙に戻し再検討をという要求項目でまとめさせていただいた次第です。
   老施協をはじめ老人福祉にかかわる各種の団体も、保険料徴収、保険料アップ、ホテルコスト、食費全額徴収について、残念ながら、殆どの団体がものを言わない。むしろ、医療界、日本医師会、療養型の病院協会だとか、病院の4団体が声を上げて、ホテルコスト、食費に反対している。入院治療もしかりですが、我々も生活と介護が一体的に提供されて生活支援を軸にしながら、介護がしっかりされていくということを位置づけて、ホテルコスト、食費全額徴収で出されている意見、生活を基本にしながら生活保障を前面にだしてホテルコストと食費の徴収について不当であることを明確にしていきたいと思っております。

 ・費用負担、低所得者対策
低所得者対策についても、確かに低所得者の概念が難しくて、先ほどもご意見がありましたが特養入所者の7〜8割が実際には1〜新3段階でそれほど負担は増えず、減額対象であるという言い方をしている。結局は、それだけ日本の高齢者の所得が少ないということをある意味では厚労省は、自ら暴露しています。ただ費用の負担が大きくなって1ヶ月1円程しかお金が手元に残らない、自分の日常生活費として1万円という現実をひっくりかえしていくことは要るのなと思います。これからの特養、私どもの将来像を考えると、特養やグループホーム等、どのサービスを利用しても12〜13万円かかるようになり、その負担が多額で膨大で、大変なことになることを明確にしたい。そういう意味では、費用負担についてはいろんな理屈もありますが生活の実態と現行の年金制度からみて老齢基礎年金でやっていける範囲が負担の最上限かと思ったりします。いま、勝手にそこまで言及できないが、そういった現状がいろいろな機会に触れられようにはしていきたい。
 ・養護、ケアハウスについて  
養護、ケアハウスのところは充分記載できていない部分でもあり、文章も整理をさせていただきますが、できましたらご意見を文章にしてお届けいただければ、ありがたいです。

 ・これからの運動等
   そういった視点をもちながら、これからの対応をしていきたいと思っています。
緊急声明と書いておりますので、緊急に出すのが大事で、今の時期にどうしても出していきたい。早急にまとめまして、最終的な文章は、できましたら幹事会に一任ということでお願いします。
  署名と活動の件ですが、できるだけ多くの方にお知らせしていきたいと思っています。(請願署名の目標15万筆)前回は、老福連として全国の施設にはアピール等、充分な訴えや協力依頼ができていませんでした。今回は、お願いなのですが、最低限皆様方がいらっしゃる各都道府県単位で、今回の分をプリントしていただいて協力要請を強めたいと願っています。老福連の名前ででも、皆様方が一言添えていただいてもいいのですが=お立場もあるでしょうし、それは強制できませんが、なんとか都道府県ごとに、分担していただいて、少しでも多くの福祉施設にお知らせをしていただきたい。できましたらその費用はそれぞれの施設のご負担・ご協力でまかなえれば大変助かります。その辺のご協力は可能な限りお願いいたします。
集会の件ですが、国会の審議のテンポではっきりは分かりませんが、障害者支援法案も5〜6月には審議開始を、と考えているようで、介護保険の方はGW前後にも審議を終えたいと思っている、との情報もあります。従って、当初GW明けに集会を、と提案していましたが、早ければ4月の下旬にも集会、厚労省前での行動も含めて考えていくということで計画をしていきたいと思っています。詳しくは幹事会で確認の上、あらためてご案内します。

8.第5回職員研究交流集会について
     日程 12/3(土)〜5(月)  開催地・京都
     第1回実行委員会 3/16 於・京都  ハートピア京都 

9.第5回総会
   6/19(日)〜20(月)  於・新潟