2011年度 施設長会議終了


photo2月5〜6日の2日間、東京・大正大学で開催しました2011年度施設長会議には、22都道府県から43名の方々にご参加いただきました。大寒波にインフルエンザの流行、また年度末を控えお忙しい中ご出席いただきましたみなさん、どうもありがとうございました。
1日目は正森事務局長の問題提起、唐鎌直義先生の特別講演、福島の菊谷さん・佐藤さんの特別報告を受けました。
唐鎌先生には、国の財源論をめぐる問題を具体的な数字を示しながら分かりやすくお話いただきました。日本は決してお金がないわけではないこと。あまりにも富が一極に集中しすぎている問題がリアルに分かる内容だったと思います。税金は「取れるところから取る、取ってはならないところからは取らない」この原則を貫くことが大切で、日本は欧米の先進国と比較しても、この点があまりにもゆがみすぎていることが大問題です。
福島の原発災害の報告では、いま現に被害が進行していることが明らかになりました。施設や地域の方々の具体的な事例をあげていただきながらの報告で、悲しみや怒りを共有できたと思います。21・老福連としても原発問題での意見表明を検討し、引き続き大震災・原発事故被災地への支援を続けていきます。
2日目の意見交換・討議では、職員研究交流集会・介護報酬改定問題・医行為の問題などについて活発な議論が行われました。
みんなでつくりあげて、参加したらざっくばらんに自由に語り合え、広い視野を持つことができて成長する。11回を重ねてきた研究交流集会をいっそう中身の濃いレポート発表もできるように各施設での援助も強めながら、秋の岡山集会を成功させようと話がはずみました。
とんでもないマイナス改定の中で、利用者の暮らしと権利を守り、職員を守り、社会福祉法人としての役割を果たしていくためにどう対応していくのか。近く老福連の見解も発表し広く問いかけながら、豊かな援助実践と公的福祉の確立をめざす取り組みを現場から、地域から広げていこうと話し合われました。
詳細については後日、情報交流誌でご報告いたします。
2012年度の総会は、6月24〜25日(日・月)の日程で熊本で開催することとなりましたので、日程調整をどうぞよろしくお願いいたします。