Re: 介護保険がはじまって10年 ( No.1 ) |
- 日時: 2009/10/09 00:21
- 名前: 一度死んだ男
- 1980年以降、日本の社会保障・社会福祉制度は社会福祉基礎構造改革により大きく変容した。その特徴は、@新たな財源に着手した「保険制度」による福祉制度への転換であり、A利用契約を福祉サービスに導入し、同時に自己責任を強要したこと。Bそして、利用料は応益負担、自己負担を徹底し、自立・自助により国の財政支出を巧妙に削減してきた。Cまた、要介護認定や障害程度区分等の新たな基準をつくり、徹底した利用抑制を行ってきた。Dさらには、福祉サービスを市場化し、営利企業の参入と競争原理を導入し、公的な責任放棄が公然と行われてきた。
そして、基礎構造改革は、高齢者から障害者分野に、さらに保育分野まで拡大されようとしている。 こうした流れの中で、「社会福祉」や「権利」の概念がゆがめられてきているのである。 私が大学で学んできた社会福祉の原理原則といえる、「公的責任、無差別平等、必要不十分」の原則や公的責任の原則「財政責任と設置・運営責任」が否定されようとしている。 いま大切なのは、福祉現場で起きている諸問題・諸矛盾を明らかにし、他分野との連携と問題の共有化を図る中で、「ほんまもんの福祉」を多くの関係者にアピールし、今の福祉施策の転換を求めることが肝要である。 よって、介護保険の10年を検証し、21・老福連としての見解を出すべきですねえ。
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