福祉とは何か? |
- 日時: 2014/05/28 19:23
- 名前: 岡田光也
<salud55@mx2.tiki.ne.jp>
- そもそも福祉とは何か、その基本の考えを振り返る必要があるように思われます。
福祉には、高齢者・障害者・女性・子ども・経済的な福祉(生活保護)などがありますが、福祉は他の事業とは根本的に大きく異なることがあります。 例えば、生活保護受給者が良い医療に恵まれ健康を取り戻し、道路が整備されバリアフリーがすすんだので、介助の手がなくても移動が容易になり、偏見がなくなり、理解ある社長に出会い、就労の機会を得たので、これまでお世話になっていた生活保護が打ち切られることになったとします。 この時、これまで生活保護を担当していた役所の担当者が絶対に言う筈のない言葉があります。『健康に気をつけて』『元気で仕事をがんばって』と励ましの言葉は言っても『またのご利用をお待ちしております』とは絶対に言いません。一般の市場原理に基づいたビジネスでは当然使われる言葉が、福祉に限っては言う言葉ではありません。それが福祉の本質と思うのです。 この例で言えば、福祉とは『良い医療』であり、『バリアフリー』であり、『介助の手』が必要なくなり、『偏見』がなくなり、『理解ある』人との出会いであって、福祉とは決して『生活を保護』するために現金を給付することが目的ではありません。福祉は自立支援のための環境づくりとも換言することで本質・基本がわかると思います。
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