Re: グループホーム火災事件を問う ( No.1 ) |
- 日時: 2010/03/17 13:34
- 名前: Q太郎
- 施設の建物や設備には様々な防災上の規則がありますよね。
スプリンクラーからはじまって、廊下の幅、消火設備の配置や誘導灯、煙感知器、消防への通信システム、階下に避難するためのスロープや滑り台の設置、施設内のカーテンやのれんは防炎加工のマークのついたものを取り付けることまで、様々です。 これら基準を次々と規制緩和し、民家を改修しただけで運営できる小規模なものの代表格がグループホームではなかったでしょうか? グループホームは9人を1人の夜勤者が、特養では、20人を1人の夜勤者が見守っているにすぎません。火事になったとき、3人いたら安全に避難誘導できるか?と問われたら、自信はありません。 施設管理者、職員の責任だけを問うているだけでは、第2、第3のこうした火災事件がおきてしまうと思います。
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Re: グループホーム火災事件を問う ( No.2 ) |
- 日時: 2010/03/17 19:47
- 名前: いいかげんな情報屋
- Q太郎さんへ
そのとおりですねえ。 よって、認知症グループホームや知的障害者のグループホームも同様の実態があります。特に夜間の状況を広く知らせること。知的障害者のグループホームの多くは警備会社に委託と聞きます。 入居者のいのちを守ることと、職員の働き甲斐を喪失させないためにも、職員配置基準の改善が急務であることを広く知らせましょう! そのためにも、福祉現場の実態について、現場職員からの投稿を!
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Re: グループホーム火災事件を問う ( No.3 ) |
- 日時: 2010/03/18 14:04
- 名前: 国から
- マスコミがいっせいに「夜勤をたった1人にさせていた」として、あたかも施設側がそうしているかのような非難にも似た報道になっており、真実が伝わらないことを危惧しています。
グループホームの夜勤基準(以前は当直だった。つまり仮眠していてよかった)は最大2ユニットに1人(以上)なので、国が「18人に1人でよい」と決めていること、もともと低い介護報酬も、この人員基準に合わせて決めているので複数夜勤にしたくても予算上の裏づけはありません。(施設系では25人までは1人夜勤でいいとなっています) スプリンクラー設置の義務化も最近のことですから。施設はどんどん民間につくらせ、働く職員の待遇も入居者の安全も二の次にしているのは国です。問われるべき責任は施設にもあるが根本的には国にあり、痛ましい事故を繰り返さないためにも緊急の対策が求められます。 札幌では民医連や社保協が以下の緊急申し入れを今日と明日に北海道と札幌市に行います。
1.スプリンクラーの設置について @275u未満の小規模グループホームも設置対象施設とすること。 A1u 9,000 円となっている助成金の上乗せを行い、事業所負担を軽減すること。 上記について、国にたいして強く要望するとともに、道独自の助成措置、市町村独自施策への補助を実施してください。 2.火災緊急通報システムの設置について 規模の大小にかかわらず、すべての住居施設に設置することとし、必要な助成を行うよう、国にたいして強く要望するとともに、道独自の助成措置、市町村独自施策への補助を実施してください。 3.必要な人員配置基準の見直しを 夜間の複数配置が可能となるような介護報酬の引き上げを早急に行うよう、国に対して要望してください。
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Re: グループホーム火災事件を問う ( No.4 ) |
- 日時: 2010/03/20 11:23
- 名前: 防火管理者の暑苦しい相談員
- 今回の火災死亡事故には強く胸が痛んでおります。心よりお悔やみ申し上げます。
私たちの施設では、基本的に月一回の防災訓練を実施しておりますが、20年近く働く職員ですら、消火栓の使用方法・火災時の対応がしっかりと身についていないのが現状です。介護保険法の規定は十分に満たしておりますし、夜間想定も実際に利用者の離床を実施しながらの訓練をしております。しかしながら、夜勤者二人、当直者一人の計三人で五十数名の避難が可能かどうか・・・無理でしょうね。住宅火災でも、一家五人死亡・・・、高齢者一名死亡・・・と悲しい文字が新聞記事に記載されています。総務省、厚生労働省など手をしっかり取り合って、私のような知識不足の者にでも分かるように法整備をした上で周知して頂きたいものです。
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Re: グループホーム火災事件を問う ( No.5 ) |
- 日時: 2010/03/21 18:34
- 名前: いのこの里10周年
- 北海道のグループホームの火事について、7人の方が亡くなるという本当に痛ましい事故が起こりました。
今回のような、高齢者施設の火事のニュースを聞くたびに、他人事には思えず、自施設で火事になった際はどうなるだろうと想像するだけで身震いします。火災の原因については、大阪では考えられないようなことでしたが、その原因よりも火災が起こった際の避難誘導ができるのかということを改めて考えさせられました。当施設では、年2回、夜間を想定した避難訓練を実施しておりますが、全入居者が参加できるような本格的な訓練は現実的には困難です。施設側の現実的な対応としては、火事が起こらないような日々の意識づけと、防火設備の点検が最善の対応だと管理者の立場としては考えております。しかし、現場職員は今回のことで、色々と不安を感じているようです。自分が夜勤の際、そのようなことが起こった場合、どの入居者から誘導すれば良いのだろうか、どこに避難誘導すればよいのだろうか、緊急の連絡をどうすればよいのだろうかなどなど、様々な不安が交錯しているようです。いのこの里の場合、深夜帯では5名の介護職員と1名の宿直者の計6名が現場を守ってくれています。入居者の定員数で割り戻すと、一人あたり15名の方を誘導しなければなりません。それも自ら避難できる方は少数です。とてもじゃありませんが、この職員数で迅速に避難することは困難です。高齢者施設においてのスプリンクラーの完備は最低条件として必要かと思いますが、それだけでは到底間に合うとは思いません。国が定める夜間における職員配置基準を根本的に見直し、それに見合った介護報酬がなければ、これからも火事に対しての悲劇は、起こり続けると思います。施設管理者の方々は、きっと他人事とは思えないできごとと感じていると思います。その時の夜勤の女性職員のことも考えると心が痛みます。長々と書きましたが、以上が私が感じているところです。
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